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染色加工いろいろ

趣味でなく、工業的に行う染色加工に関することを書いています。

色出し、染色条件の設定

染色技術

染料を選択したら、次に染色条件を設定します。

 その染料メーカーの推奨条件が染料カタログ、カラーチャート、技術資料等に書いてありますので、そのとおりにすれば間違いありません、と言いたいところですがそうもいきません。

 仮にその通り行いトラブルが発生した場合、メーカーの責任問題となるためか、かなり安全マージンを取った条件が書かれていることが多く、要するに経済的では無いということです。

例えばポリエステル染色の場合、高温染色が必要な分散染料を使用します。

推奨染色条件はメーカーにより違いはありますが、淡色の場合130℃×10分から40分となっています。

生地にもよりますが、淡色であれば130℃まで昇温しなくても120℃で良い場合が多いですし、時間も5分で十分染まるでしょう。

縦軸に温度、横軸に時間をとり、染色工程をグラフ化したものを、一般的に染色プログラムとか染色チャートと呼びますが、その面積がエネルギー使用量に相当します。(右下がりの部分は熱エネルギーは使用していないので補正は必要ですが。)

実際130℃×40分と120℃×5分をプロットし面積の違いを見ると、驚かれると思います。

しかしこれは日本の染工場において当たり前に行われていることで、メーカー推奨通り行っているところは私の知る限りありません。

染色条件設定はコストに直結する重要な要素であり、品質を保ちながら安全マージンをどこまで削れるか、染色技術者の腕の見せどころといったところでしょうか。