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染色加工いろいろ

趣味でなく、工業的に行う染色加工に関することを書いています。

染色工程2 染色助剤

染色技術

 以前染色で重要なのは、pH、水、温度の管理と書きましたが、例えば染めムラの懸念が少ないフルブラック(真っ黒)であれば、pH調整用の酸と染料だけで染めることも実際可能です。

 通常は生地のシワを軽減する浴中柔軟剤、染料を分散させる分散剤、生地に均一に染料を染着させる均染剤、湿潤堅牢度を上げる色止め剤、洗浄のためのソーダ灰、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)、ソーピング剤、精錬剤等を使用します。

 これら薬剤の中で粘度が高いもの、あるいは固形のものは水では溶解しづらいため、湯で溶解する場合があるのですが、水酸化ナトリウムは絶対に湯で溶解してはいけません。溶解熱で突沸、大やけどした事例が多々あります。

 また使用薬品のイオン性の確認は必須です。染色工程用の薬剤は通常アニオン性、若しくは非イオン性が多いのですが、カチオン性、両性の薬剤を併用する場合は注意が必要です。

 基本イオン性が違うものは併用しないのですが(反応して沈殿あるいは濁りが発生、助剤の効果が失われるため)、どうしても必要な場合、沈殿防止剤を使う場合もあります。

 またカチオン性の薬品を多く使用した場合、生地や染色機に残留し悪影響を及ぼす場合がありますので、アニオン活性剤で生地、染色機内部を洗うことも必要かもしれません。(アニオン返し)

 ここまでの内容ですと、まるでカチオンが悪影響を及ぼす元凶のようですが、あくまでアニオンとの相性問題であり、アクリル繊維の場合はカチオン染料を用い、カチオン性の助剤を多く用いますので、アニオン性の薬剤に気を付けなければなりません。