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染色加工いろいろ

趣味でなく、工業的に行う染色加工に関することを書いています。

染色工程4 水素イオン濃度(pH)

染色技術

 染色は素材により染色法が異なりますが、酸性サイドで染色する場合が多いです。

 一般に弱酸である酢酸を使用しますが、酸だけですと非常に変動しやすいため、酢酸ナトリウム(酢酸ソーダ)と併用、緩衝液にすることも多く行われています。硬い染料(堅牢度は良いが、均染性が悪い染料)の場合ですと、温度が上昇するにつれpHが降下していくスライド酸が必要かもしれません。追酸でpHを下げていくのがマニュアル車だとすると、スライド酸はトルコン車であり、そのスムーズさは段違いで、例えばグレー等染めムラになりやすいカラーでは非常に有効です。

 また、反応染めの様にアルカリ固着させる場合、一般にソーダ灰が使用されますが、急激なpH変動は染めムラ要因となりますので、それを避けるために、例えば酢酸ナトリウムで段階を踏むのも良いかもしれません。

 染色工程とはあまり関係ありませんが、仕上がり生地自体がアルカリ側ですと黄変を助長しますので、黄変を防止するのであれば酸性にしなければいけません。

 この時酢酸のような常温液体の酸は揮発して効果が無くなりますので、不揮発性酸、クエン酸やリンゴ酸を使用します。pH5.0以上であれば、エコテックスやアパレル基準にも入ります。