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染色加工いろいろ

趣味でなく、工業的に行う染色加工に関することを書いています。

染色工程7 再加工

染色技術

 染色工程での再加工要因としては、色ブレが最も多いと思います。特に衣料やファンデーションは色相基準が厳しく、なかなか苦労します。昔は染上りの色を見て、色相不良であれば染料を足して修正(シェーディングといいます)が出来る人がいたようですが、現在の染工場でそういう職人のような人はなかなかいないようです。かくゆう私も出来ないことはありませんが、CCMによる支援が無いと難しいです。

 色ブレの原因は様々ですが、色ブレしやすい色相というものが有りますので、把握しておくことも肝要です。

 XY色度図というものがありますが、それにMacAdam楕円を合わせたものが理解しやすいと思います。

 これは色により、色差(色の違い)があっても知覚できない範囲(楕円)の大きさが違うことを表したもので、楕円の大きい緑とか少々ぶれてもわからないのですが、楕円の小さい青系統は少々のブレでも、色違いに見えてしまうことを図で表したものです。

 つまりグレーとかサックスがブレやすいのではなく、全ての色で同じくらいブレているがグレー、サックスは色違いに見えてしまうということです。それらの色相について例えば緩衝液を使用する、染料濃度をもう一桁下げて管理する等行うことで、再加工率が減少するかもしれません。

再加工率は一般的に合繊を扱う染工場で2%以内、天然繊維を扱うところでしたら8%以内であれば上々では無いでしょうか。

会社によっては目標0%とか言い出す場合もあるかもしれませんが、それは建前で言うならともかく、本気で言っているようなら考えものです。検査を甘くしない限りあり得ないですから。