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染色加工いろいろ

趣味でなく、工業的に行う染色加工に関することを書いています。

染色工程8 排水処理

染色技術

 排水の処理は染色工場において頭を悩ませる問題です。下水を使用するのが簡便ですが、コスト面からは自社で処理するのが圧倒的に有利であるため、廃水処理設備を持つ企業がほとんどです。

 染色排水処理において管理する項目は、水素イオン濃度(pH)、生物化学的酸素要求量(BOD)、化学的酸素要求量(COD)、浮遊物質(SS)、窒素含有量、リン含有量、クロム含有量といったところでしょうか。

 凝集沈殿法と活性汚泥法を用いて処理するのが一般的です。このとき、活性汚泥法バクテリアを使用する生物処理で、排水中の溶解性有機物を分解するのですが、バクテリアの栄養分として窒素とリンが必要です。染色排水には窒素分はハイドロサルファイト、芒硝由来で含まれるケースが多いのですが、リンについては添加する必要がある場合が多いです。

 また、染着しなかった染料で処理排水に色がついている場合、活性炭やオゾンで脱色が必要な場合もあります。

 排水処理に負担をかけない染料、助剤の選択をすることも考慮しなければいけません。(固着率の高い染料を選択、酵素や自然由来のものを積極的に使用する等)