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染色加工いろいろ

趣味でなく、工業的に行う染色加工に関することを書いています。

実践編 ナイロン染色1

染色技術 染色 現場加工

染色全般 実用編1

素材毎に使用する染料は違います。

主な素材について下記の表に示します。

 

酸性染料

含金染料

直接染料

反応染料

バット染料

分散染料

塩基性染料

硫化染料

カチオン染料

ウール

 

 

ナイロン

 

 

シルク

 

 

綿、麻

 

 

レーヨン

 

 

アセテート

 

 

 

 

 

ポリエステル

 

 

 

 

 

アクリル

 

 

 

 

CDP

 

 

 

 

◎最適 ○適 △可

この中でまずナイロンの染色について解説します。

・ナイロン

ナイロンの染色は主に酸性染料を使用します。黒には金属錯塩染料を使用しますが、染色法は酸性染料の場合と同様です。

色温度は80℃~100℃ですが、ナイロン66は110℃まで昇温可能です。ビルドアップがナイロン6に比べ悪いので、濃色は110℃まで昇温した方が染色時間は短縮出来ます。

適正染色pH(染料メーカー推奨)は下記の通り。

レベリング   2.0-4.0

ハーフミリング 4.0-5.0

ミリング    6.0-7.0

金属錯塩    6.0-7.0

実際の染色において、レベリングは淡色の場合4.0までpHを下げる必要はありません。

硫酸アンモニウム(以後 硫安)を1.0-2.0%owfで十分で、中色以上でビーカー試染した際、残液に色が残るようであれば追酸します。pH4.0は大体酢酸0.2~0.3g/lです。

また、ミリング、金属錯塩は中性から弱酸性での染色が推奨されていますが、pH2.0-4.0程度まで下げるほうが染色時間は短縮できます。ミリングでムラになりやすいカラー、スーパーミリングはスライド酸を使用します。その際、最初にソーダ灰を0.1g/l程度同時に投入、アルカリサイドから染色スタートすることで、より均染が図れます。

 均染剤は繊維親和型と染料親和型がありますが、通常繊維親和型で十分です。ミリング以上の染料を使用する際、染料親和型を検討するようにすれば構いません。

 色止めですが、通常合成タンニン、若しくは天然タンニンを使用しますが、最近は染色と同時に合成タンニンを使用し、水洗後さらに合成タンニンでfixを行う2度がけや、フェノール樹脂タイプのfix(SZ9904)でコストダウン、効率化も進められています。

 色止め工程は酸性浴で行いますので、色の変化に注意が必要です。液流染色で色止め工程の回転を落としたことにより、pHむらによる色ムラが発生したことがあり、それに気付かず染色工程を見直しても解消しないため、苦慮した覚えがあります。