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染色加工いろいろ

趣味でなく、工業的に行う染色加工に関することを書いています。

実践編 ナイロン染色2

染色技術 染色 現場加工

ナイロンとよく混用される素材にポリウレタンがあります。ポリウレタンを混用、ストレッチ性がある生地をスパンデックスと呼び、例えばナイロンとポリウレタンの場合、ナイロンスパンと呼ばれたりします。

 ポリウレタンの混用率は約5%~30%程度で、ポリウレタン100%の生地はありません。

 スパンデックスの染色法は基本ナイロンスパンでしたらナイロン、ポリエステルスパンでしたらポリエステルの染色法に準じますが、ストレッチ性を殺さないことが肝要です。

  テンションをなるべくかけない、高い温度での処理は必要最低限にする、またポリウレタンは油剤を多く使用している為、染色前に精錬工程が必要ですが、その際油分を完全に落としてはいけません。

また重要なのが染料の選択で、ポリウレタン汚染が落としやすいレベリングを用いるか、ミリングで染料脱落をなるべくさせない方向にするのか悩みどころですが、経験上ハーフミリングはお勧めしません。

 ナイロンスパンの加工工程は(精錬)→予備セット170℃-190℃*30-60sec→染色→仕上セット170℃-180℃*30-60secで、精錬は混用率が高い場合、予備セットで油剤が焼け付き黄変してしまうため行います。混用率が低い場合は染色同浴で構いません。

 染色工程は(精錬70-80℃*10分)、染色90±5℃*30分、ソーピング60-80℃*10分、色止80℃*10分が一般的な工程になります。ポリウレタンの混用率が低い場合は最初の精錬を染色と同時に行っても構いません。

 ポリウレタンはそのルーズな構造上、どの様な染料でも色が付いてしまいますが、それは染色では無く汚染に近い状態です。

 そのため染色堅牢度をキープするにはソーピング工程が非常に重要になってきます。

  一般にアニオン、若しくはノニオンのソーピング剤が用いられますが、カチオン性ソーピング剤が効果はより高いです。