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染色加工いろいろ

趣味でなく、工業的に行う染色加工に関することを書いています。

実践編 ポリエステル染色4

染色 現場加工

カチオン可染ポリエステル(CDP)繊維について

 CDPは杢調等の柄を後染めで出すためにポリエステルと混繊、混紡されます。CDP100%で用いられることはあまりありません。名前の通りカチオン染料で染まるよう改質されたポリエステルで、アクリル染めに使用するカチオン染料、いわゆる生カチ(なまかち)では無く、アニオン性の分散型カチオン染料が用いられます。(日本化薬:Kayacryl ED、日成化成:C.D.P.N)

 これはPET/CDPの場合、分散染料とカチオン染料を用い1浴で染めるのですが、分散染料の分散剤はアニオン性であり、カチオン性の染料を用いるとコンプレックスを起こし具合が悪いからです。

 通常のカチオン染料に比べ、分散型カチオン染料は馬力がない(ビルドアップが弱い、濃く染まらない)と言われますが、比較してのことですので、通常加工で問題になることはないでしょう。

 PETはカチオン染料で染まりませんが、CDPは分散染料で染まるため、混用品で異色効果を出すには限界があり、基本PETよりCDPを濃色にして特徴を出します。

 PET/CDPの染色法ですが、分散染料、分散型カチオン染料、酸(pH4.0)、アニオン分散剤(淡色の場合)、芒硝3-5g/l(CDPの加水分解防止の為)を用い120℃で15-30分染色後、必要があれば還元洗浄です。