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染色加工いろいろ

趣味でなく、工業的に行う染色加工に関することを書いています。

実践編 ポリエステル染色5

染色 現場加工

ポリエステルの混用品染色

ポリエステルは綿とよく混用され、T/C(ティーシー、テトロン/コットン)と呼ばれます。

混用率は様々ですが、晒色、淡色であれば片側だけ、混用率の高い方を染色します。

色が薄ければ片側だけ染めると無地に見えますので。

濃色ともなると片側だけ染めたのでは、染まっていない部分が目立ちますので、両浴染めをしなければいけません。

 二浴染め、まずポリエステル側を分散染料で染色、還元洗浄後、綿を反応染料で染めるのが堅牢度的には良いのですが、時間が非常にかかります。

 一浴染めの場合、分散染めと反応染め、若しくは直接染めを1浴2段で行いますが、反応染料、直接染料はアルカリで色落ちしますので、還元洗浄が出来ず、ソーピングで対応するため堅牢度が取れない場合が出てきます。

 あとはポリエステルスパンと言われるポリエステル(PET)/ポリウレタン(PU)混についてですが、染色自体は通常のポリエステル染めで問題無いのですが、とにかくポリウレタンへの分散染料の汚染をどう落とすかがポイントになります。染料の選定がかなり重要で、分散染料である以上ポリウレタンへの汚染は避けられませんので、落ちやすい染料、PU混用の染料も有りますし、レギュラー品でもメーカーに聞けば推奨品を教えてくれるはずです。還元洗浄の際ハイドロサルファイトではなく、二酸化チオ尿素を用いるのも手です。

 濃色の場合2回、3回還元洗浄を行い、PUに少し色が残っていても堅牢度は取れますので、目ではなく試験結果で洗浄回数を決めます。