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染色加工いろいろ

趣味でなく、工業的に行う染色加工に関することを書いています。

綿、レーヨン染色について2

染色 現場加工

 反応染料を用いた染色についてですが、反応染料は湿潤堅牢度良好、色相も鮮明で現在綿、レーヨン染色の主流となっています。

 他の染料がファンデルワールス力、水素結合、イオン結合で繊維と結びつくのに対し、反応染料は共有結合のため、理論上はこれ以上の染料はありません。現実には染色対象が短繊維なので、摩擦で繊維が滑脱し色落ちに見えたり、汗耐光が悪いものがあったりと、段違いに良いという訳でもないように感じます。

 染色操作が少し煩雑で、また染着率が低いため排水負荷が大きいですし、塩(えん)を大量に使用する、浴比の影響を受けやすい等の問題もあります。

 染料分子の反応基によって染法、染色温度が変わるのですが、例えば二官能型の染料Sumifix Supraであれば、40℃で均染剤、浴中柔軟剤、染料を投入、10分おきに芒硝(1/5)、芒硝(4/5)、ソーダ灰(1/5)、ソーダ灰(4/5)を順次投入、60℃に昇温30分前後染色後、水洗、湯洗、必要があれば色止めといった感じです。

 芒硝、ソーダ灰はそれぞれ一度に投入すると、まず染めムラになりますので分割投入するのと、ソーダ灰でアルカリにして固着させるのですが、分割投入してもムラになる場合は、ソーダ灰を投入する前に弱アルカリの酢酸ナトリウムを若干投入することで(2g/l)ムラが改善されるかもしれません。

 芒硝、ソーダ灰の量は対象素材、染料濃度で変わりますので一概に言えません。染料メーカーの推奨量を参考に、自社に合うようビーカーをして下さい。

 また反応染めは浴比の影響をかなり受けます。例えば浴比10でレシピを組んで、浴比30で染色しなければいけない場合、芒硝を浴比倍投入すれば(この場合3倍)、そこそこ色が合うと思います。