読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

染色加工いろいろ

趣味でなく、工業的に行う染色加工に関することを書いています。

繊維製品の試験について2

繊維製品の試験

 まず物性試験についてですが、物性試験とは文字通り物理的な性質の試験で、主に強度を表します。

 試験方法はJISで規定されており、繊維はLですので、“JIS L 1096織物及び編物の生地試験方法”を参照に試験します。

 代表的な項目は、寸法変化、引き裂き強さ、破裂強さ、引張り強さ、スナッグ、ピリング、縫い目強さ…と言ったところでしょうか。

 寸法変化は洗濯した際、生地がどれだけ縮むかという試験で、慣用的に収縮率とか呼ばれる場合もあります。織物と編物、外・中衣類と下着でそれぞれ基準が違います。

 引き裂き強さは主に織物に適用され、生地に切り込みを入れ、そこにどれだけ力を加えると生地が裂けるかを計る試験です。織物はまっすぐ裂けるのですが、編物はきれいに裂けず数値化出来ませんので、イメージとしては風船に生地を当てて、どれだけ膨らますと生地が裂けるかの破裂強さを適用します。

引き裂き強さ、破裂強さ共に生地の強度の指標です。

 引張り強さも生地の強度の指標で、どのくらい力をかけて引っ張ると破れるかの試験です。

 スナッグとピリングは聞き慣れない言葉ですが、飛び出した釘やトゲに衣服を引っ掛けたり、またザラザラの壁等に衣服をこすって、糸が飛び出たりしたことは無いでしょうか。この現象をスナッグと呼びます。またピリングとは毛玉のことで、これらの現象の起こりやすさの試験です。

 縫い目強さは、生地と生地を縫い合わせた際にどれだけの引っ張り力に耐えられるかの試験となっています。余談ですが、基本繊維製品は生地より縫い糸を弱めにし、力を掛けた際に生地が破れるのでは無く、縫い糸が切れるようになっています。